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広視野動画撮像で明らかになった赤色矮星からの短時間閃光現象

2022年8月9日
トモエゴゼンによる広視野動画撮影によって、これまで検出が難しかった短時間で増光する強力な赤色矮星フレアを22例検出しました。 そのような短時間かつ強力なフレアは強い磁場のエネルギー解放によって生じたことが示唆され、赤色矮星周りの惑星での生命居住可能性の議論にも影響を及ぼしえます。
 — DOI:10.1093/pasj/psac056
 — press release
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動画観測がとらえた地球接近小惑星の高速自転

2022年7月13日
トモエゴゼンは直径100 m 以下の微小地球接近小惑星60天体の動画観測を実施し、32天体の自転周期と軸比の推定に成功しました。この観測により微小小惑星の自転周期に上限(約10秒)が存在することを発見するとともに、その上限の存在を説明する力学モデルを提唱しました。
 — DOI:10.1093/pasj/psac043
 — press release
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突発天体の分類性能が大幅に改善

2022年6月22日
トモエゴゼン突発天体探査のデータから機械学習によって本物の突発天体を分類する高性能な分類器が開発されました。 この分類器は自身で学習データに含まれる誤ラベルを検出し、「半教師あり学習」を行います。この新しい分類機によって、 実際の観測データに対する分類成績が従来のものに比べて100倍以上向上しました。
 — DOI:10.1093/pasj/psac047
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矮新星 SS Cygの可視光とX線の明るさの時間変動に高い相関を検出

2022年5月18日
トモエゴゼンと国際宇宙ステーションに搭載されたX線望遠鏡 NICER は矮新星 SS Cyg に対し高速同時観測を実施し、 可視光とX線の明るさの時間変動に高い相関を検出することに成功しました。また、可視光の変動に0.3秒から3.1秒の 遅れが存在することも明らかにしました。
 — DOI:10.1093/pasj/psac027
 — 記者発表
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高速同時観測により FRB 20190520B からの可視光放射に強い制限

2022年4月26日
トモエゴゼンは500メートル球面電波望遠鏡(FAST)との同時観測によって repeating Fast Radio Burst の一つである FRB 20190520B からの可視光放射探査を行いました。電波バーストの到来時刻に 24.4 fps の高速観測(40ミリ秒露光)で取得された可視光データに一切 の信号が見られなかったことから、電波バーストに伴う可視光放射に強い制限が得られました。
 — DOI:10.3847/1538-4357/ac6be8
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トモエゴゼンアーカイブデータを公開

2021年12月15日
全天動画サーベイで取得した重ね合わせFITS画像を一般公開しました。画像データは観測から180日後に公開されます。
 — 詳細
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特異なIa型超新星の爆発直後の閃光を捉えることに成功

2021年12月9日
トモエゴゼンは、最も明るいタイプの特異なIa型超新星(SN 2020hvf)が爆発の約5時間前に激しい閃光を伴ったことを明らかにしました。 この初期閃光の急激な変化はトモエゴゼンの高頻度サーベイ観測により捉えられました。
 — DOI:10.3847/2041-8213/ac375f
 — 記者発表
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トモエゴゼンスカイアトラスを公開

2021年5月15日
トモエゴゼンスカイアトラスは、トモエゴゼンが取得した空の画像データを閲覧できるウェブユーティリティです。観測日の異なる画像を比較することで、新星、超新星、変光星のような明るさが変化する天体や、惑星、小惑星、彗星のような移動する天体を見つけることができます。画像データは日本時間の12時頃(世界時3時頃)に毎日更新されます。
 — 詳細
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レーダーと可視光による微光流星の同時観測

2020年11月11日
トモエゴゼンが京都大学生存圏研究所MUレーダとともに331個の微光散在流星の同時検出に成功し、レーダ反射断面積と可視光の明るさに線形の関係があることを明らかにしました。今後もトモエゴゼンとMUレーダの連携によって地球近傍の惑星間空間ダストの性質が解き明かされることが期待されます。
 — DOI:10.1016/j.pss.2020.105011
 — 記者発表
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掩蔽観測によりQuaoarの大気に新しい制限

2019年11月27日
トモエゴゼンによる高速観測(2フレーム/秒)によってカイパーベルト天体Quaoar(クワオアー)による恒星の掩蔽を捉えることに成功しました。大気による屈折の兆候が見られなかったことから、Quaoarの表面でのメタンの気圧に上限値をつけることができ、圧力が約10ナノバール以上の大域的な大気は存在しないことがわかりました。
 — DOI:10.3847/1538-3881/ab5058
 — 記者発表
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トモエゴゼンが本格運用を開始

2019年9月30日
東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センター木曽観測所は、トモエゴゼンの本格運用を開始すること告知する発表会を木曽福島町にて開催しました。
 — 詳細
 — 記者発表
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モザイクCMOSカメラが完成

2019年4月23日
4機目のカメラユニットが木曽シュミット望遠鏡に到着し、84枚のCMOSイメージセンサーを搭載したトモエゴゼンカメラが完成しました。
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トモエゴゼンを用いた高校生の教育プログラム

2019年3月26日
30名の高校生が参加した4日間の教育プログラムが実施されました。生徒はトモエゴゼンカメラを使って惑星状星雲や銀河に関する科学テーマに取り組みました。
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3機目のカメラユニットが試験観測

2019年3月13日
トモエゴゼンカメラの3機目のカメラユニットが完成しました。3台のカメラユニットを木曽シュミット望遠鏡に搭載した試験観測では良好な装置性能が確認されました。
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SPIE 2018で発表

2018年6月11日
米国テキサス州オースティンで開催された国際会議SPIE "Astronomical Telescopes + Instrumentation"にてトモエゴゼン計画の招待講演がなされました。
 — DOI:10.1117/12.2310049
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2機目のカメラユニットが試験観測

2018年11月27日
トモエゴゼンカメラの2機目のカメラユニットが木曽シュミット望遠鏡に搭載されました。2台のカメラユニットが同時に正常動作することが確認されました。
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1機目のカメラユニットが試験観測

2018年2月2日
21枚のCMOSイメージセンサーを搭載したトモエゴゼンカメラの1機目のカメラユニットが完成しました。木曽シュミット望遠鏡に搭載した試験観測では良好な装置性能が確認されました。
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プロトタイプ機がファーストライト

2015年11月24日
8枚のCMOSイメージセンサーを搭載したプロトタイプ機(Tomo-e PM)が木曽シュミット望遠鏡にてファーストライト観測に成功しました。  — DOI:10.1117/12.2231259
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プロトタイプ機の組み立て作業が完了

2015年11月22日
トモエゴゼンカメラのプロトタイプ機(Tomo-e PM)の組み立て作業が東京大学天文学教育研究センター三鷹本部の実験室にて完了しました。
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CMOSイメージセンサーが到着

2014年9月18日
CMOSイメージセンサーのエンジニアリンググレードチップが東京大学天文学教育研究センターに到着しました。
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トモエゴゼン計画が承認

2014年4月1日
トモエゴゼン計画が東京大学天文学教育研究センター木曽観測所の次世代プロジェクトとして承認されました。
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CMOSイメージセンサーの試験観測に成功

2013年12月13日
木曽シュミット望遠鏡に35mmフルHD CMOSイメージセンサーを搭載して試験観測が実施されました。鮮明な画像データと貴重な性能評価データを得ることができました。