トモエゴゼンスカイアトラスについて


トモエゴゼンスカイアトラスは、トモエゴゼンが取得した空の画像データを閲覧できるウェブユーティリティです。 観測日の異なる画像を比較することで、新星、超新星、変光星のような明るさが変化する天体や、惑星、小惑星、彗星のような移動する天体を見つけることができます。 トモエゴゼンスカイアトラスのデータは日本時間の12時頃(世界時3時頃)に毎日更新されます。

トモエゴゼンスカイアトラスでは名古屋市科学館 の星座線データを利用しています。


利用規定

本サイトに掲載されている著作物を利用する場合は、© 東京大学木曽観測所© Kiso Observatory提供 東京大学木曽観測所のようにクレジットを明記してください。


よくある質問

空がまだら模様に見えます。
観測中に薄雲が通過したことが原因です。 トモエゴゼンは雲を避けるように自動観測を行っていますが、薄雲を完全に避けることはできません。 スカイアトラスでは取得したデータを選別せずに利用しているため、このような薄雲のデータも含まれます。
cloud
空に隙間があります。
データが取得されなかった領域です。 84枚のCMOSイメージセンサーのそれぞれの間には隙間があります。 この隙間を埋めるために観測する空の場所を少しずつ変えながらデータを取得しています。 しかし、現在のスキャン方法では隙間を完全に埋めることができていません。 トモエゴゼンは空の広い領域の観測を目的としているため、若干の隙間は許容しています。
電気的な要因でデータの取得に失敗した場合も、観測データの一部が欠損します。
sky_gap
天体の周辺の空が凹凸に見えます。
データの処理による問題です。 トモエゴゼンの84枚のCMOSイメージセンサーの画像データをつなぎ合わせる際に、それぞれのイメージセンサーが見ている空の平均的な明るさを揃える処理をしています。 明るい天体や広がった星雲等が含まれるデータでは空の明るさの推定が困難なため、画像間に段差が生じてしまいます。
sky_dip
直線状に天体が並んでいます。
大部分は人工衛星または宇宙デブリです。 スカイアトラスの画像はトモエゴゼンが18回連続で取得した0.5秒露光の画像データを足し合わせて作成されます。 18枚の画像の中に1回しか検出されない信号はノイズとして除去されます。 空を高速に移動する人工衛星や宇宙デブリの軌跡はこの処理により除去される対象ですが、各露光の軌跡の先頭と末尾の像は前後の画像データにまたがる(二回検出される)ため除去されずに残ります。 そのため人工衛星や宇宙デブリの軌跡は、直線状に並ぶ17個の点像としてスカイアトラスの画像の中に現れます。
satellite
クラゲのような模様が見えます。
光学素子によるゴーストです。 シュミット望遠鏡ではクラゲ形状のゴーストが出現することが知られています。 シュミット望遠鏡のクラゲ形状のゴーストは明るい星が視野内に入った時に、望遠鏡光軸に対して対称の位置に出現します。 明るい天体の縦や横方向にすじ状のパターンが発生することもあります。
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